第194章 ズボンを上げて、見せてみろ

西野亮平を挟むように、二人は前後して、あっという間にパーティー会場を後にした。

藤井一輝はその場に立ち尽くし、去っていく背中を見送る。瞳の色が、わずかに沈んだ。

大村爺さんもまた、あの男の後ろ姿を訝しげに追い、理由のない緊張が胸の奥に湧く。

――せっかく戻ってきた弟子が、また誰かにさらわれるんじゃないだろうな?

もちろん南雲玲奈は、そんな師匠の胸中など知る由もない。

彼女は小泉大輔と一緒に外へ出るなり、いきなり切り出した。

「ズボンの裾、上げて。ちょっと見せて」

小泉大輔は眉を上げた。

西野亮平は危うく唾を飲み込むところだった。

南雲先生、なにする気だ……?

そんな……直...

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